地域とともにある建築家たち

2024年5月に地域会長に就任しました野々川光昭です。

 公益社団法人日本建築家協会 (JIA-The Japan institute of Architects )は、建築の設計監理を専業でおこなう建築家による団体です。加盟する建築家は全国に約3,000余名を数え、そのうち愛知県内は190余名の建築家が活動しています。そのJIA愛知には、全国組織事務所、地元組織事務所、アトリエ系事務所、大学など教育研究機関に所属する多様な建築家が会員として集まり公益活動を行い、様々な業種の協力会員が活動を支援しています。

 「設計監理を専業でおこなう」ことは、クライアントならびに社会のために、自律性を持って考え行動することができるということです。このことは、利益相反なく、クライアントならびに社会の利益を守り貢献することにつながります。

JIA愛知の建築家は、「建築」「まちづくり」「保存再生」「災害対策」の専門家として、建築とその周辺環境の創出、地域の景観とコミュニティの維持と向上、そして、地域文化の継承と発展のために日々活動しています。

 持続可能な社会を目指すカーボンニュートラルやSDGs、人口減少が進むことによる地方維持と空家などの社会問題、そして、自然災害や気候変動への対策など多くの課題があります。社会環境や価値観の変化に柔軟に対応しつつ、レジリエンス(困難をしなやかに乗り超え回復する力)とアイデアと行動を持って、クライアントならびに地域社会の皆さまに貢献してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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長期視点と先を見据えた活動

2022年5月の総会承認を経て地域会長に就任しました森 哲哉です。
どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウィルスの蔓延から2年半以上が経過しましたが、 今だかつてのような対面活動ができない状況が続いています。 コロナ禍はウッドショックなどの混乱の要因になりましたが、 一方でテレワークやオンラインの活用などの社会の変化ももたらしました。 大きく変わる社会環境の中で、以下の3点を中心に取り組んで参ります。

1.地域に根差した公益事業

愛知地域会では、猪高小学校での建築WS(ワークショップ)、 「お店をつくろう!~小さなまちづくりプロジェクト~」WS@豊橋、名古屋市立大学での 出前授業「建築家の仕事」、「建築家+」の発行、愛知県図書館での建築WS、 一般市民に向けた建築相談、災害対策や設計者選定といった行政サポートなど 地域に密着した活動が行われています。 「地域に根差した公益事業」を基本に、これからも継続発展に取り組みます。

2.地域会のアップデート

長引くコロナ禍により、デジタルの活用が社会に広がりました。 この変化を前向きに捉え、交流や対話の機会を増やし、社会への発信の仕方、 これからの会のあり方を模索します。

3.未来に責任ある活動

今私たちはどのような時代をいきているのでしょうか? パンデミック、気候変動、複合災害、AI、格差社会など地球規模の課題が蔓延しています。 これらの課題に建築ができることは何か? 建築関係団体、行政、市民、学生などとの対話と連携、倫理について考える機会が 必要だと思います。 またこれからも、社会に寄与する建築家が育ち、持続するために業務環境の改善に取り組みます。

活動の根底には「より良い建造環境」があります。そのためにシンポジウム、 講習会、見学会などを開催し、職能倫理について考え、 建築やまちづくりへの裾野を広げる活動をしてまいります。 皆様の積極的な参加とご協力をお願いいたします。

JIA愛知会長 森 哲哉

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地域に根ざした建築家として活動

2020年5月から公益社団法人日本建築家協会東海支部愛知地域会(JIA愛知)の会長を務めております澤村喜久夫です。

 

同年2月より新型コロナウイルス感染症が拡大し始め、任期のスタートとなる通常総会は対面形式での開催が中止となり、書面表決による承認を経て会長に就任しました。その後も感染症は拡大と収束を繰り返し、任期中の2年間はJIAの事業活動も大きく制約を受けることとなりました。そのため皆さまにお目にかかる機会はほとんどありませんでした。

 

このような中、JIAが従来から活動の機軸としている公益寄与、公益保護を目的として、「地域に根ざした公益事業」を感染症拡大防止には万全の注意を払い推進してきました。

 

それぞれの事業においては、①会員の自己研鑽や会員同士の親睦・情報交換、②市民・学生・子供たちへ向けた活動、③愛知地域会としての情報発信を基本方針として取り組んでいます。

 

建築家の職能・職域は従来の領域や分野を超えた活動が求められるようになりました。また自然災害やコロナ禍を経て、タウン・アーキテクトやコミュニティ・アーキテクトといった地域に根ざした建築家の存在も見直されています。そしてカーボンニュートラルの実現、SDGsの達成など建築家に求められている取組みも重要となっています。

 

コロナ収束後の社会・経済は感染症の蔓延前とは異なる新たな社会・経済へと不可逆的な進化を遂げ、長年に渡る慣行は崩され、デジタル化・リモート化を前提とした活動が定着し、個人、産業、社会のあらゆるレベルにおいて変革が生まれ、新たな価値の創造へとつながっていくことでしょう。

 

こうした未来へ向け、JIA愛知は今後も社会に開かれた職能団体として、地域に根ざした活動を展開していきます。私たちの職能活動へのご理解とご支援、そして積極的な参加をよろしくお願いいたします。

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若手建築家・建築家を目指している学生の皆さんへ

日本建築家協会東海支部愛知地域会(JIA愛知)が力を入れている活動をお伝えします。

1.行政との関係づくりについて

  • JIAが職能団体として一番重要な活動であり、息の長い活動が必要になります。これからの行政と建築団体との関わり方の新しい枠組みを作りたいと考えています。以下は当面の目標ですが、行政と建築団体のパイプが自然災害時にも役立ちます。

  ○? 公共建築について段階的に若手設計者が関わることのできる機会をつくり、
    より良い公共建築ができる事を働きかけます。
  ○? 公共建築の発注業務の支援及び、発注方法の提案を行います。

「建築家のわがままではない、市民に認められる建築家の仕事作りを応援します。」

2.建築と子供のハンドブック(建築家+vol.2)の発行について

  • この活動は「まち・建築」が義務教育の期間に学校で教えられ、市民に建築やまちづくりに興味や知識を持ってもらうことを最終目標にしています。市民が参加するまちづくりは民主主義の基本であり、今の日本の社会を変える可能性すらあります。言いすぎでしょうか?
  • 今までの学校の建築教育活動を本にまとめて、教育関係者や保護者に知っていただき、この活動を広めることを目指します。建築教育の協力者を増やしていきます。

3.けんちくかフェス(東海支部大会2019)について

  • 会場は名古屋市西区円頓寺商店街です。
  • JIA愛知で進めている委員会の活動を発表、討論することを羅列、積層することによって表現し、体験していただきます。建築家、専門家の討論を市民に見ていただくことによって伝えます。だから会場は街路空間(グランドレベル)にこだわっています。
  • 変わりつつある名古屋の街の公共空間について問題意識を投げかけます。

4.コミュニティとしてのJIAについて

  • 建築家協会・建築士会・建築士事務所協会・建築学会などいろいろな建築団体がありますが、医師会や弁護士会のように明快ではありません。しかし、目的に合わせて協働して行けば多様性が叫ばれる社会にあって先導的な団体になれると考えます。
  • 市民からの相談だけでなく、会員が困ったときにも先輩や弁護士さんに相談に乗ってもらえる会にします。

5.地域の建築家として

  • 私の住まいのある名古屋市西区那古野のまちづくりに参加しています。バラバラの法律の間で行政の方のご苦労を感じました。ますます「建築基本法」の必要性を実感いたしました。これからも「建築基本法」制定に向けて活動していきます。
  • 三河地区会が地区連絡会に変わりました。建築家が集まり、刺激しあい、地域での活動を活発化していきます。
  • 事業委員会で「地区防災計画」に関する活動をスタートします。

JIA愛知は活動に参加していただくのに会員にこだわりません。現在も多くの非会員や大学生が参加してくれています。しかし、会員の減少が止まりません。JIA愛知に会員として参加して「個人」では限界のある社会へのアプローチをしませんか?

 

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市民と共にあるコミュニティとしての地域会

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2019年は地域会長拝命2年目となり、さらなる愛知地域会ならではの活動を考えながら進めてまいります。

市民の皆様へ
持続可能な社会へ向かって建築家の職能団体として精進していきます。厳しい社会環境・経済環境の中においても「自然環境への配慮」と「社会福祉の向上」の両立を目標とします。オリンピックや万国博覧会などの国家プロジェクトが進んでいますが、地域の建築家は「市民」の側に立つ存在でありたいと考えます。

建築家の皆様へ
これからのJIAのあり方のひとつとして「建築家の人生に寄り添う」ということを提案します。建築家にとって、子供の時から人生を終えるまでJIAが「建築家の自分」という存在を認めもらえる「場」を提供してくれるコミュニティになり、地域と共にあるべき姿を探し続けていきます。さまざまな年代の多くの建築家に参加いただきたいです。

さあ、一緒にはじめましょう!

JIA愛知会長  吉元 学

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JIA愛知の地域会長あいさつ 魅力あるJIAを社会へ発信


2016年度、JIA愛知の地域会長に就任致しました久保田英之です。
公益社団法人となり3年が経ち、より一層社会との繋がりを意識した活動を問われる年になってきました。
我々建築家は絶えず街並みや環境に配慮しながら専門家としての知識や知恵を工夫しデザインの創出をしています。また建築の現場でもクライアントの代弁者として、施工者との調整を図り、工事の監理業務を行っています。
建築家が独立性の高い仕事をしていく事で、クライアントには有益な建築を残すことができ、社会から信頼される職能集団として認められていく事を確信しています。
その為にも、我々JIA会員が、地域と共に歩むコミュニティアーキテクトとしてより一層の社会活動が出来る事を願っています。
私共のJIA愛知は全国組織としてのJIAの中でも最も大きい地域会でもあります。
会員には高層建築物を作る建築家から小さな住宅を作る建築家まで幅広く仕事をしている会員が集まっています。
建築家の仕事が街の中で増えていく事は、より良い環境の創出と潤いのある社会が生まれていくと思います。
建築や街づくり等でお困りごとがございましたら、お気軽にJIA愛知、JIA会員までお問合せ下さい。
今後ともJIA愛知のご理解とご支援、またご活用を宜しくお願い致します。
 
久保田 英之

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建築家の職能は地域とともに

JIA愛知会長  水野 豊秋
 5月の総会以降、JIA愛知の2014年度会長に就任しました水野豊秋です、大変遅れましたが、ご挨拶のメッセージを寄せます。
 JIA・(社)日本建築家協会は文字通り、個々の「建築家」が集いその「職能」を社会に展開する集団です。(詳しくは本HPの各項をご覧ください。)
 私たちが誘導し創出に寄与すべきは社会資産としての建築(~まち~環境)なのですから、私たちの活動は常に社会と向き合っています。また、固有の場所があって人がいて初めて成り立つミッションですから、個々の所産の軸足は常に地域に深く根ざしています。JIAの先端活動は各「地域会」発であるべき所以がそこにあり、JIA愛知の立脚視座です。
 建築家の職能はまさに地域とともにあり、JIAはそこを起点に外からも内からも魅力的で生き生きした存在でありたいと念じています。タウンアーキテクトとかコミュニティアーキテクトを標榜して已みません。
 JIAは咋年4月より公益社団法人に移行しました。まだまだ新制度の徹底運用については、戸惑う面もありますが、わかりやすい会となるよう努力してゆきます。また資格制度に於いて本部では本年度中の結論を目指して、「JIA正会員ルート」の検討がなされています、JIA正会員+登録建築家=JIAアーキテクト=UIA基準の建築家、と言う制度への変革ですが、ただ資格の問題ではなく、私たちが目指すべきものは、「JIA(愛知)」と会員個々人の(地域に根ざした)建築家としての役割の再認識・再発信することです、脈々と次世代に継承する基盤づくりを急いで、各会員・地域会から一歩一歩進んでいきたい所存です。今後ともより一層、地域の皆さまや建築家(を志す若者)仲間にとって魅力ある日常活動を展開していきたい所存でおり、会員個々の「顔が見えるJIA」、「地域の皆さまと共にある建築家集団・JIA愛知」をアピールしてまいりたいと思います
 地域とともに、未来へ向けて、私たちの「建築家職能活動」へのご理解とご支援、ご参画を切によろしくお願いいたします。
JIA愛知会長  水野 豊秋

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合言葉は「みんなのJIA」(from愛知)


5月11日の総会承認を経て、JIA愛知の新年度会長に就任した鈴木利明です。試行錯誤の船出ですが、月も改まり助走期間も終えて本格始動に当たり、思うところなどお話します。
 この大役をお受けするのに躊躇も多々ありましたが、全国組織事務所に所属して地域土着を目指した生き方や、県内主流の尾張でなく(東)三河に基盤がある生い立ちなど異彩もまたよし、今や「アラカン」世代こそ偉大な先人から活力ある中堅・若手にバトン(or襷)を繋ぐ即戦・重責ランナー、等々すべてプラス思考に切り替えてチャレンジする決意をしました。4人の副会長さんは会の運営に格段に経験豊かですし、各室長・委員長にも中堅~新進気鋭の頼もしい面々が揃いましたので、絶妙のチームワークで洋々の船出をしよう、という心境です。
 確かに現下のJIAは課題が山積しています。「公益社団法人」の認定申請に向け、5月31日の本部通常総会で「会員規定」と「会費規定」が決議され、支部・地域会でも新種別会員の組織化や会費・財政計画への独自の取組みが必要です。職能集団としてより根源的な、「JIA登録建築家」魂や「建築基本法」の希求、日常の設計者選定方式や建築家の立場の命題・・大目標を視座に据えて、個々人から地域会から動きたいものです。私は「地域会」こそJIAの活動の先端(not 末端)だと信じています。建築(~まち~環境)に対する私たちの職能発揮はまず「地域」に根差すことが根幹です。もう1点、私の信条的なことで、健全な運動体は自由意志の構成主体個々のベクトルの総和によるダイナミズムだと思っています。組織ありきの、あるいは組織固定が自己目的化した発想では大目標に達しないことを恐れるものでもあります。
 一方この頃とみに、肩の力を抜くことの大切さも実感します。独りや数人だけが力んだり背負込みすぎると疲弊感が増長して、決して本来の目標を達成できないことがよくあるからです。折々の場面の折々の同志仲間の強力なチームワークがあってこそ事は成ることを信じ、少しずつでも活気ある「自然体」を寄せ集めて邁進したい所存でいます。
 平易な合言葉として「みんなのJIA」(from愛知) はどうでしょうか—個々の構成員の主体性が結集して(地域)社会に開かれ敬愛される、身近でダイナミックな職能集団の表徴です。
JIA愛知会長 鈴木 利明

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3月ー年度末に思う

2011年度もいよいよ最後の月を迎えました。
 3月といえば、昨年の3月11日に東日本大震災が発生し、津波と福島原発の壊滅的な破壊によって、日本中が騒然となり、そのダメージは今でも重くのしかかっています。東北支部の会員は、地震直後のガソリンや食料不足という大変な状況の中でも復旧事業に積極的に参加してきました。宮城地域会会長は、自宅と事務所を失ったにもかかわらず頑張っておられるようです。
 今年の1月には、東大地震研究所が、「M7級の首都直下型地震が4年以内に約70%の確率で発生する」という速報を出しているように、中部地方でも大地震は確実に発生するといわれます。我々も人事ではなく、真剣に震災に対する対処を行うべきでしょう。
 さて、今年度はこのように地震とUIA大会で終わってしまった感がありますが、JIA内のいろいろな問題点が浮き彫りにされた年でもありました。公益法人へと移行するために必要な諸条件を洗い出し、再編成する準備期間といっても良いでしょう。この期間を有効に使って会員の意識改革を進め、個々の会員が真剣に考えていただきたい。
 新年度からは鈴木次期会長の下、新しい役員構成で、愛知地域会を引っ張っていただくことになります。現役員は、5月11日の総会まで任期はありますので、短い期間を有効に使って、引き継ぎをお願いします。新旧役員の方々、宜しく。

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jia愛知ホームページのリフレッシュ


 
 
 
 
 
(社)日本建築家協会東海支部愛知地域会(JIA愛知)のホームページがリフレッシュされました。
当初予定では5月頃に公開する予定でしたが、2011年3月11日に起きた「東日本大震災」から始まって、UIA建築家世界大会まで様々な出来事が起こり、12月まで延びてしまいました。
さて、このような巨大地震が発生した後、広域で新たな地震が起こる可能性も高く、特に東海地方では東海・東南海・南海連動型地震の予想もされています。愛知県では近年震度5を超える地震は体験した事が無く、我々も不測の事態に備えて不断の心構えが必要とされます。
JIA愛知では、「社会と向き合うJIA」をモットーに建築業界内外の建築を取り巻く様々な問題解決に向けて取り組みながら、社会と共に生きる建築家集団のあり方を広く一般の方々に向けて発信してゆきますので、講演会、講習会等、興味のもてる催しには是非共参加下さい。
会員一同お持ちしております。
今後、このホームページを活用して、活動報告をしながら皆様と共に歩んで行こうと思っていますので、御意見がありましたらJIA愛知まで意見をお寄せ下さい。
JIA愛知会長
谷村 茂

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