日本建築家協会東海支部愛知地域会(JIA愛知)が力を入れている活動をお伝えします。
1.行政との関係づくりについて
- JIAが職能団体として一番重要な活動であり、息の長い活動が必要になります。これからの行政と建築団体との関わり方の新しい枠組みを作りたいと考えています。以下は当面の目標ですが、行政と建築団体のパイプが自然災害時にも役立ちます。
○? 公共建築について段階的に若手設計者が関わることのできる機会をつくり、
より良い公共建築ができる事を働きかけます。
○? 公共建築の発注業務の支援及び、発注方法の提案を行います。
「建築家のわがままではない、市民に認められる建築家の仕事作りを応援します。」
2.建築と子供のハンドブック(建築家+vol.2)の発行について
- この活動は「まち・建築」が義務教育の期間に学校で教えられ、市民に建築やまちづくりに興味や知識を持ってもらうことを最終目標にしています。市民が参加するまちづくりは民主主義の基本であり、今の日本の社会を変える可能性すらあります。言いすぎでしょうか?
- 今までの学校の建築教育活動を本にまとめて、教育関係者や保護者に知っていただき、この活動を広めることを目指します。建築教育の協力者を増やしていきます。
3.けんちくかフェス(東海支部大会2019)について
- 会場は名古屋市西区円頓寺商店街です。
- JIA愛知で進めている委員会の活動を発表、討論することを羅列、積層することによって表現し、体験していただきます。建築家、専門家の討論を市民に見ていただくことによって伝えます。だから会場は街路空間(グランドレベル)にこだわっています。
- 変わりつつある名古屋の街の公共空間について問題意識を投げかけます。
4.コミュニティとしてのJIAについて
- 建築家協会・建築士会・建築士事務所協会・建築学会などいろいろな建築団体がありますが、医師会や弁護士会のように明快ではありません。しかし、目的に合わせて協働して行けば多様性が叫ばれる社会にあって先導的な団体になれると考えます。
- 市民からの相談だけでなく、会員が困ったときにも先輩や弁護士さんに相談に乗ってもらえる会にします。
5.地域の建築家として
- 私の住まいのある名古屋市西区那古野のまちづくりに参加しています。バラバラの法律の間で行政の方のご苦労を感じました。ますます「建築基本法」の必要性を実感いたしました。これからも「建築基本法」制定に向けて活動していきます。
- 三河地区会が地区連絡会に変わりました。建築家が集まり、刺激しあい、地域での活動を活発化していきます。
- 事業委員会で「地区防災計画」に関する活動をスタートします。
JIA愛知は活動に参加していただくのに会員にこだわりません。現在も多くの非会員や大学生が参加してくれています。しかし、会員の減少が止まりません。JIA愛知に会員として参加して「個人」では限界のある社会へのアプローチをしませんか?